
Q&A
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ブレーキディスクの交換時期は?
ブレーキディスクの寿命はフロントは片側1mm、リアは片側0.5~0.75mmです。
摩耗限界値(Min.Thickness)は、各ブレーキディスクに刻印されています。(摩耗限界値の数値は型番によって異なりますのでご注意下さい。)
交換時期を越えての使用は、耐熱性が下がり大変危険です。最悪の場合、パッドがフェードしてブレーキが効かなくなったり、ブレーキディスクに歪みやクラックが入ったりします。そうなる前にローター交換をおすすめします。また、何らかの理由でブレーキディスクに問題が生じた場合も交換します。ブレーキは安全にかかわる重要な部品ですので、早めに交換しましょう。 -
ブレーキディスク表面にレコード盤状の波うちが出来てきた。
原因は色々あるのですが、ブレーキディスクへの攻撃性が強いブレーキパッドを使うとブレーキディスクを削り過ぎてしまい、場合によってはブレーキディスクの表面にレコード盤状の波うちが出来てしまいます。そのような状態になると摺動面は凸凹状態になっているため、その部分が圧縮することになりブレーキを踏むとグニャグニャした感じになりタッチが悪化します。しかも、そのままの状態では正常なバランスを保てないためジャダーを引き起こします。また、ブレーキディスクはヤスリの刃のようになっているわけですから、パッドに対しても大きな切削性を持ち、通常の摺動面がフラットな状態(新品状態)に比べて、より多くの摩擦材を削っていきます。パッドとブレーキディスクがお互いを攻撃し合い、結果としてどちらも寿命が短くなります。そして、摩擦材およびブレーキディスクの厚みが薄くなることによりブレーキシステム自体が発熱しやすくなり、フェードしやすい状態になってしまいます。酷い状態であれば研磨が必要ですが、研磨する厚さがない場合は交換となります。 スリット入りブレーキディスクはブレーキダストの排出を行いパッドもシェイビングされますのでこのようにレコード盤状の溝が出来にくい構造になっています。
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ブレーキディスク表面に亀裂が入った。
これは、ヒートクラックといってブレーキディスクが高温(通常600℃以上)になることで起こる組織変化(黒鉛が成長)が原因です。高温になったからヒートクラックがおこるというわけではなく、どのような速度で冷却されたか、600℃以上の温度域でどの程度の上昇/下降が繰り返されたのか、キャリパーを含めブレーキシステムの状態はどうであったのか、などといった要因が重要です。 サーキットなど過酷な状況でのブレーキング操作を行う上ではしかたがない事ですが、ヒートクラックが大きくなってきて外周まで繋がる前に交換が必要です。微細なヒートクラックはブレーキディスク研磨で平面度及び平行度を確保すれば、問題なく使えます。
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異音がする。
異音の原因には、ブレーキディスクやブレーキパッドの摩耗、稼働部のグリス不足など様々な要因が考えられます。原因特定には専門的な判断が必要となるため、整備工場での点検をおすすめします。
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ブレーキをかけると振動する。
ブレーキを踏んだときにハンドルやブレーキペダルに振動が発生することを「ジャダー」といいます。このジャダーの原因は様々ですがブレーキディスクの歪みや偏摩耗、サスペンションの劣化や足廻りのガタつきなど多岐にわたります。原因特定には専門的な判断が必要となるため、整備工場での点検をおすすめします。
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ブレーキディスクの交換は簡単ですか?
交換作業自体は複雑ではありませんが、慎重さが求められます。また、わずかなミスが重大な事故につながるおそれがあります。ブレーキは重要保安部品のため、専門知識と設備を備えた整備工場での作業を強くおすすめします。
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ブレーキディスクの交換時期は?
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取り付けに関して加工等必要でしょうか?
ノーマルローターを基準にしていますので加工等は必要ございません。
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ベンチでしょうか?ソリッドでしょうか?
ノーマルを基準にしています。
ノーマルがベンチならベンチ、ソリッドならソリッドになります。 -
2枚1セットの価格でしょうか?
2枚1セットの価格(税込)です。
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早急に欲しいのですが、すぐに送って頂けますか?
出来る限り早い発送を心がけていますが、在庫などの関係で遅れる場合、長くて1週間ほど頂く場合がございます。
ご希望通り発送出来ない場合もございますので、お急ぎの場合は御手数ですが、事前にお電話にてお問い合わせください。 -
適合車種について。
車検証記載の下記の情報をお知らせください。
車種名=
グレード=
初度登録年月=
型式=
車台番号=(必須)
原動機の型式=
型式指定番号=(必須)
類別区分番号=(必須) -
ブレーキディスクの取り付けはリバース回転で取り付けしなくてはいけないのですか?
取り付けを逆にすればリバース回転を正回転にする事もできます。(車種によっては左右の指定のあるものもあります。)
リバース回転の場合、パッドのシェイビング効果がアップしますが、その分パッドの消耗も早くなります。
サーキット等のスポーツ走行時には、逆回転(リバース回転)の取り付けをおすすめしますが、街乗りの場合は正回転でも十分性能を発揮しますので正回転でも使用いただけます。 -
ブレーキディスクローター装着後ブレーキディスクから音がでます。
ブレーキディスクローターをスリット入りに変えると多少の音(スリット音)が出る場合があります。これはスリットローターの性質上のものですのでご安心ください。
大きな音がなっている、鳴っている音に強い違和感がある、ブレーキの調子がおかしいなど気になる場合は、「スリットローターの性質上」以外の原因が考えられますので整備工場などで診断してもらって下さい。
ブレーキ性能に異常があるなどの場合は整備工場などでの点検を推奨します。
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取り付けに関して加工等必要でしょうか?
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ブレーキローターの慣らしは必要?
一般走行では大体300~1000km。急ハンドル、急ブレーキは避けてください。
新品ローターをいきなりハードな使い方をすると歪やクラックが発生しやすくなります。
K's-SPEEDのスリットローターは1000km・2000kmと慣らしをするとアタリがついてきて最高の性能を発揮します。 -
ブレーキローターの材質は?
ブレーキローターの材質には、カーボンと鋳鉄とありますが、一般的には鋳鉄が使われています。
弊社では幾度にもわたる実車テストの結果からねずみ鋳鉄に特殊添加剤を加えたものを採用しています。 -
ベンチ・ソリッドって何?
ベンチとはベンチレーテッドディスクの略で、2枚のプレートをあわせたような形をしており、その内部に風を通すことにより、効果的にディスク自身を冷却することができます。
ソリッドとはソリッドディスクの略で、一枚のプレートで構成されたシンプルな構造のディスクを指します。放熱性能ではベンチレーテッドディスクに劣りますが、構造が単純なため軽量かつコストが低いのが特徴です。小型車や後輪に採用されることが多く、十分な冷却が必要ないケースに向いています。 -
品質、精度は?
ディスクローターのエンジニアリングには厚さ変動(DTV)、ランアウト、平行度、バランスなどがあります。
弊社では上記の品質検査に合格した個体のみを取り扱っておりますので、皆様に安心してお使い頂ける商品に仕上がっております。 -
熱処理って?
ブレーキローターの素材である鋳鉄は、その製造段階での凝固に至る過程で金属組織間に内部応力を残留させます。
(内部応力:材料内部の粒子間で引き合う力や、粒子同士が離れようとする力。)
熱処理ローターはこの内部応力を意図的に放出させ均衡化し、歪みやクラックを発生しにくくしております。 -
どのタイプのローターを選べば良いの?
基本的にはデザインで気に入ったものを購入いただければOKです。より機能性も求める方で、ブレーキの効きを優先する場合には、MDA、MD、3DA、GT、3Dの順番で、少しでも長持ちしてほしい方には、僅差ではありますが逆の順番がおすすめです。 効きを重視するならスリットタイプを、より耐久性を重視するなら熱処理加工もおすすめです。
スリットタイプは効きが上がるというメリットがある反面、パッドの摩耗が早くなるというデメリットもあります。
対して、熱処理タイプは効きという部分ではスリットタイプに劣りますが、初期歪みや熱倒れ、耐摩耗性、パッドの持ちという部分ではスリットタイプより優れているからです。
その両方を満たしたモデルをという方には熱処理スリットタイプをおすすめ致します。
お好みのスリットタイプに熱処理加工のオプションをつけてご注文ください。 -
ローターの耐熱温度は?
具体的な耐熱温度はありませんが、温度が上がる程にリスクは上がり、600℃を越えるとクラックや歪みが発生しやすい傾向にあります。
しかしながら、そのようなクラックや歪みは600℃を超えたら必ず発生するというものではなく、使用状況によって発生したり、発生しなかったりします。 -
スリットローターのメリット、デメリットは?
スリット入りブレーキローターはブレーキ性能を追求した製品です。
メリットは摩擦係数アップ、ジャダーの抑制効果、冷却効果のアップ。
デメリットはパッドの摩耗が早くなる、スリット音の発生、コスト高などです。
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ブレーキローターの慣らしは必要?