VOCABULARY

  • ブレーキ
    ブレーキは、運動や移動する物体の減速、あるいは停止を行う装置です。これらの動作を制動と呼ぶため、制動装置ともいわれます。車輪と一体の回転体(ブレーキドラムまたはブレーキディスク)に摩擦材(ブレーキシューまたはブレーキパッド)を押しつけ、自動車の持つ運動エネルギーを摩擦熱に変換し、減速・停止・保持します。
  • ディスクブレーキ
    車輪とともに回転する金属の円盤(ディスクローター)を、ブレーキパッドにより両側から挟み込むことで制動します。
  • ドラムブレーキ
    車輪と一緒に回転する円筒形のドラムの内側にブレーキシューを押し付けて、制動力を得る仕組みです。
  • パーキングブレーキ
    パーキングブレーキは、レバーに加えた力をケーブルを介してブレーキ本体に伝えます。通常のフットブレーキが液体の圧力で作動するのに対し、パーキングブレーキは機械的な力で作動します。一般的には、パーキングブレーキ用のドラムブレーキが組み込まれていることが多いです。
  • ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)
    急ブレーキや低摩擦路でのブレーキ操作時に、タイヤがロックしてスリップするのを防ぐ装置です。自動でポンピングブレーキのような動作を行います。
  • ブレーキパッド
    ディスクブレーキシステムを構成する部品の一つで、キャリパーにセットされたパッドがブレーキローターを押さえることで摩擦による制動を可能にします。
  • ブレーキローター
    ディスクブレーキシステムを構成する円盤状の部品で、キャリパーにセットされたブレーキパッドにより摩擦を生じさせて制動を行います。
  • ブレーキフルード
    自動車の油圧ブレーキシステムにおいて、油圧系統内に充填される液体です。
  • ブレーキアシスト
    自動車の急ブレーキ時に制動力を高めるシステムです。通常のブレーキ操作では作動しませんが、緊急のブレーキと判断されたときに作動します。
  • ペーパーロック現象
    フットブレーキが過熱した際に、液圧系統内部に蒸気による気泡が生じ、そのためブレーキが利かなくなる現象です。「ヴェイパーロック」とも呼ばれます。
  • フェード現象
    ブレーキの使用により摩擦材が過熱し、ある温度を超えると摩擦係数が極端に低下し、ブレーキが効きにくくなる現象です。
  • ジャダー
    摩擦を利用するクラッチやブレーキにおいて、力がスムーズに伝わらず振動や異音が発生する現象です。キー、ギーという音や、ダダダとした振動が起きるほか、耳に聞こえない超音波の振動を伴う場合もあります。